トンコのおれの冒険 第二話 珠子の秘密 2
2008年 05月 11日
オレは珠子さんと東急多摩川線にのり、
武蔵新田駅で降りた。
珠子さんは早足でどんどん歩いて行く。
やがて新田神社という神社に着いた。
「ここよ。」
オレはうすうす気付いた。珠子さんも妖かしの一人なのか?
「珠子さん。ひょっとして鬼切りの太刀のことでオレに用事があるのかな?」
珠子さんは両目を開きまじまじとオレの顔を見た。
「そうよ。わたしたちにはどうしても必要なの。」
「よくわからないが、オレの話を聞いてくれ。」
オレはこれまであった不思議な事を話した。そして珠子さんの目をじっと見た。
珠子さんの目は異様に鋭くなり、コーチのハンドバックから何かをとりだした。
それは武家の姫が持つ脇差だった。
珠子さんは素早く鞘をとると康介に刃を向けた。
「さあ鬼切りの太刀のありかを言いなさい。」
オレは妙におちついていた。
「珠子さん。事情を話してくれないか。」
珠子さんは康介の胸元に太刀を向けていたが、やがて太刀は静かに下をむいた。
見ひらいた瞳はみるみる潤んでいった。
「あたしには出来ない!」
太刀を投げだし、珠子さんは黒い髪を乱しながら突っ伏した。
そこへ鋭い声がした。
「お前は式神ではなかったのか?」
北畠親房だった。
続く
武蔵新田駅で降りた。
珠子さんは早足でどんどん歩いて行く。
やがて新田神社という神社に着いた。
「ここよ。」
オレはうすうす気付いた。珠子さんも妖かしの一人なのか?
「珠子さん。ひょっとして鬼切りの太刀のことでオレに用事があるのかな?」
珠子さんは両目を開きまじまじとオレの顔を見た。
「そうよ。わたしたちにはどうしても必要なの。」
「よくわからないが、オレの話を聞いてくれ。」
オレはこれまであった不思議な事を話した。そして珠子さんの目をじっと見た。
珠子さんの目は異様に鋭くなり、コーチのハンドバックから何かをとりだした。
それは武家の姫が持つ脇差だった。
珠子さんは素早く鞘をとると康介に刃を向けた。
「さあ鬼切りの太刀のありかを言いなさい。」
オレは妙におちついていた。
「珠子さん。事情を話してくれないか。」
珠子さんは康介の胸元に太刀を向けていたが、やがて太刀は静かに下をむいた。
見ひらいた瞳はみるみる潤んでいった。
「あたしには出来ない!」
太刀を投げだし、珠子さんは黒い髪を乱しながら突っ伏した。
そこへ鋭い声がした。
「お前は式神ではなかったのか?」
北畠親房だった。
続く
by caymmi1 | 2008-05-11 20:44 | お話、小説


