ブラジル通史 13 ブラジルのブラジル化 サンバと独裁政権 その1

さて、気がついてみると一月も終わろうとしています。
すっかりさぼってしまいました。
通史もそろそろUPしなければいけません。
今回はサンバが今の形になった時代です。
重要な時代(僕にとって。)ですので、
数回に分けて記事をUPしていこうと思っています。

ジェトゥリオ・ヴァルガス(1882〜1954)はブラジルでその後
頻発するクーデターで大統領になった政治家です。
1930年に大統領選挙で敗北しますが、
クーデターを成功させ、ヴァルガスが政権の座につきます。
この政治家が強力にブラジル化(ブラジリダージ)
を押し進め、工業化を推進し、サンバをはじめブラジルの文化を
ブラジルの顔として表舞台に引き上げたと言えると思います。
一方で、強引な政権運営は「独裁者」としての側面を見せました。
外交的には連合国側でありますが、国内的には「枢軸国側」
の立場をとりました。また、ブラジル共産党の解党や(実際には弾圧)
インテグラリスタ党(国家社会主義 ファシスト)を利用しながら潰し、
第二次世界大戦への参戦(イタリアに宣戦布告)などを通じて、
強力に国民国家としてブラジリダージ政策を進めました。
移民国家でまとまりを欠いたブラジルを戦争や文化面を介して、
国民国家を作ったと評価される反面、
軍部を頼ったがため、その後の長期軍政の素地を作ったという
ネガティブな評価もあります。
次回に続きます。

ヴァルガス大統領。

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by caymmi1 | 2007-01-29 08:59 | 歴史 | Comments(4)
Commented by とど at 2007-06-29 12:02 x
仮想でも敵対勢力(国家)を視座に入れると、バラバラな人民がまとまるというのは、どこの国でも見られますよね。
特に、植民地支配から脱却する前の途上国がそうですよね。
そして、いざ政治的に独立を果たすと、国内の民族対立などが紛糾するという道程も…。
悲しいのは、民族対立の種に宗教が用いられてしまっていること。本来、宗教はそういうものではないと信じているのですが…。
Commented by caymmi1 at 2007-06-29 22:32
これは、むしろ、それぞれの民族の習慣とか文化が宗教と結びついていることが大きいと思っているのです。イスラーム教の影響下にあったイベリア半島の暮らしでは、商業を重視していたためユダヤ教徒もキリスト教徒も制限はあったが、ともかく共存はできていたようです。むしろ中世になり、悪名高き異端審問所が設置され、アウト・ダ・フェに続く焚刑がさかんに行われるようになると、ユダヤ教徒や改宗したイスラーム教徒がイベリア半島がら出て行きました。特にスペインの異端審問は過酷を極めたといいます。やはりこれは宗教上の理由もあったのでしょうが、社会不安を取り除こうとした政治的なものだったと思います。14世紀あたりから反ユダヤ暴動が大都市に頻発し、かたやイタリア半島がオスマン帝国に脅かされていたことも理由だったらしいですね。少し長くなりましたね、のこりは記事としてUPしたいと思います。
Commented by とど at 2007-06-30 09:15 x
最後の一文は、これはちょっとdebatableかなぁ…と書き終わってから思っていましたが、案の定、反駁されましたね。でも、嬉しい反駁です。私の狭い視野を広げてもらえるから。
だけど同時に、えんたつさんのレスを読んでいて、聖書の正しさとイエスへの確信を強められる結果になったのは、私が偏狂信者だからなのかしら…?
Commented by caymmi1 at 2007-06-30 10:54
いや、僕の聖書の先生は反駁されてこそ本当の信仰だ、同時に史的イエス像を受け入れつつ信仰を確立しなきゃならん。と仰っていましたよ。それで良いのです。信仰の問題なら、一部批判がありますが、「死海のほとり」遠藤周作著をお読みになったらいかがでしょう?もし既にお読みになっていましたら失礼。
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