カチョーはコンビニに着いたが慶彦を見据えて、
「ちょっとどうしたのよ慶!」
「シッ、しずかに。ほうらやはりな。」
慶彦はコンビニの店内の照明にとまどっている不審な人物を見やりながら言った。
「一体どういうことよ慶。わたし怖いよ。」
「理絵、俺が先月プレゼントした十字架を持っているか?」
「ううん、おいてきちゃった。みんながいる場所に。」
「いいよ、俺も一緒に行く。車で行こう。」
車中で慶彦は、
「理絵に渡した十字架はちょっと訳ありなんだ。」
「訳ありってどういうこと?」
「ありゃあインドのムンバイだった。妙な親爺から買ったんだよ。そしたらそれ以来
妙なやつらにつきまとわれてな。自分が持っているより理絵に持ってもらった方が
良いと思ってな。」
「私を利用したの?」
「ま、そういうな。あれのおかげで大きいネタを掴めるかも知れないってことだよ。」
「慶、なにか知っているのね?」
「そういうことだ。だけどな我々の新生活には必要な金にはなるだろうな。」
「私、なんかやだ。そんな慶は嫌い!」
「理絵、現実を見ろよ少しは。」
「止めて!もう降りる!」
カチョーは車を降りて走り出した。折しもにわか雨がふりだしていた。
構わずカチョーは走った。カチョーの頬は濡れていた。それは雨だけのものではなかった。
続く
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by caymmi1 | 2009-10-24 21:08 | お話、小説

O Mundo é um Moinho「人生は風車」はカルトーラの名曲中の名曲です。
僕が初めてカルトーラを聴いたのもこの曲でした。



実のお父さんのリクエストに応えるカルトーラですが、
この歌詞がまた人を諭すような内容なので、説教臭くなっては
台無しなのですが、カルトーラの説得力ったらないですね。

そしてポルテーラの長老のモナルコもテレビグローボのカルトーラ生誕100年の
記念番組に出演した際に歌ったO Mundo é um Moinhoも動画を御覧下さい。



これもまた心の隅々にしみわたる良い歌だと思います。
恋人よ僕の言うことをきいてほしい。
世間は風車のようだ。気をつけるんだ。きみの
ささやかな夢は砕かれる。
というような歌詞です。これは下手をすると「よけいなお世話!」って
聴こえるかもしれないんですが、カルトーラやモナルコに歌われると、
思わず納得してしまいますね。
僕はサンバ(サンバカンソン)はじーさんばーさんが歌ったものが一番好きなんです。
こんな歌詞を若造が歌っても、説得力はないでしょうね。
ああ、僕もこんなじーさんになってみたい!

息子にも僕はじーさんになったら不良になってやる!と言ってます。
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by caymmi1 | 2009-10-10 12:34 | ブラジル音楽

定禅寺通り 秋

仙台は今、台風の影響で風雨が強くなっています。
先週の土曜日に定禅寺通りを撮ってきましたので、
せめて写真でもさわやかな感じを味わって下さい。

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途中、一番町の買い物公園でクラッシクカーが展示されていました。
ジャガーEタイプがありましたのでちょこっと上げてみました。
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by caymmi1 | 2009-10-08 09:28

電話はコースケだった。
「あ、カチョー?詳しくはあとで話すから、今いる場所を動いてはいけないよ。すぐそちらへ行くから。」
「え、どういうこと?コーちゃん。」
「実はカチョーがいる場所、たぶんカチョーの持ち物かなにかだと思うのだけど、
異常に強い電磁波を感知したんだよ。今、吉祥寺にいるんでしょ?」
「うん。」
「そして悪い事に、様々なものがカチョーの方に向かっている。」
「わかった。コーちゃん後でくるんでしょ?」
「なるべく早くいくからね。」
カチョーはななみちゃんと珠子さんにコースケからの電話の内容を伝えた。
「あ、いけない!」
カチョーはうわずった声をあげた。
ななみちゃんが、
「カチョー?どうしたの?」
「ううんなんでもないんだけど、ちょっと用事を思い出しちゃった。」
「用事?」
「うんちょっとね。あの、ちょっとだけ家に戻ってくるね。すぐ戻ってくるから!」
「え、動いちゃいけないんじゃないの?」
「すぐもどるから!」
カチョーが住んでいるマンションは井の頭公園のすぐ近くの連雀通りにあった。
実は皆に言えない訳があった。今日は慶彦が家に寄る事になっていた。
慶彦はフリーのカメラマンだったが、携帯がきらいでカチョーが電話をしても、ほとんど
連絡はとれないのだった。定期的に慶彦はカチョーのマンションを訪れていて、今日はその日だった。
カチョーは小走りに階段を駆け上がっていった。
しかし、その後を黒いものが後を追っているのにはカチョーは気づかなかった。
「慶ちゃんたら、もう!」
カチョーはもちろんあだ名であり、本名は黒田理絵と言った。
慶彦からはプロポーズされていたのだが、理絵は離婚経験があり、再婚には二の足を踏んでいた。
今、皆には話せないと思いマンションで慶彦を捕まえようとおもったのだった。
息を切らしながらマンションの玄関の暗証番号を打ち込もうとしたそのとき、
背後から強い力で抱きすくめられ、カチョーの口はふさがれた。
「理絵、声をだしちゃいけない!慶だよ。」
カチョーは目を見開いたままうなずくと、慶彦は口を離し近くにあるコンビニに
カチョーを連れて行った。
続く
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by caymmi1 | 2009-10-04 15:06 | お話、小説

あっと言う間にもう気がついてみると10月ですね。
最近は野球ばっか見てて、
ブログの更新をさぼっていました。
いかんいかん。

昨日、Youtubeをみていたら、ジョビンの家で、ドリヴァル・カイミと
ダニロ・カイミが参加するライブの練習風景がアップされていました。
なかなか良いですね。

ジョビンやカイーミの音楽に対する愛情が伝わってくるような気がします。
フルートを演奏しているのはダニロ・カイーミでピアノを引いているのがジョビン、
少し音がとりにくくなってはいますが、元気にしているおじいさんがドリヴァル・カイーミです。
ダニロは息子さんですね。曲は「サウダージス・ダ・バイーア」、ご存知ドリヴァル・カイーミ
の名曲です。

さてこれからのブログの予定ですが、まず「トンコ〜」とそれから派生させた、女性の
物語を同時に展開させようかなと思っています。
また「サンバの話」も途中ですし、ブラジル現代史ももっと書いてみたいです。
でも、野球終わってからにしようかな〜。
頑張れイーグルス!
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by caymmi1 | 2009-10-02 08:37 | ブラジル音楽

ブラジル音楽中心の雑感
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