コースケが家にきた翌日、カチョーは珠子さんと出勤した。
カチョーは、濃紺のボタンダウンのブラウスに黒のチェックのスカート、
ヒールが低めのパンプス。珠子さんは白いスタンドカラーのブラウスにジーンズ、
茶色いコインローウァーといういでたちで出勤した。
珠子さんの服はカチョーから借りたものだった。

会社のロッカールームで二人は制服に着替えながら、
「すっかり寝入ってしまってごめんなさい」 珠子さんが謎めいた微笑で
カチョーに話しかけた。
「昨日のことは覚えてないみたいね。」 にっこりとしてカチョー。
「ええ、そうなんですが私なにかしたんでしょうか?」 けげんそうに珠子さん。
「ううんいいの。それより今日ちょっとつきあってくれる?」
「ええ、つきあいます。ところでこのブラウス素敵です。」
「どういたしまして。これ私のお気に入りなの。」
仕事が終わり、カチョーとななみちゃん、珠子さんの三人は
吉祥寺のサンロードにあるJAZZバーへ行った。
れんが造りの店内にはグランドピアノが置いてあり、ふだんはライブが
行なわれているのだが今日は予定が入っていないようだった。
ビル・エヴァンスのワルツ・フォー・デビーが低く流れている。
三人は入り口近くの大きなテーブルにすわり、
カチョーはななみちゃんに珠子さんの今までの経緯を説明した。
ななみちゃんは身を乗り出して聞いていた。
「ななちゃん、この話どう思う?」
「えっと、まず明智 玉っていうのは細川ガラシャ夫人のことね。だから惟任日向守って
明智光秀のことなの。というのは玉は光秀の娘だから。」
「ふーんそうなんだ。あ、珠子さん少し横向いていてね。」
カチョーは帆布製のトートバッグから薔薇の付いた十字架のアクセサリーを
取り出し、ななみちゃんに見せた。
「これを見て珠子さんがおかしくなっちゃった訳」
「ふーん、あ、これ薔薇十字団の紋章みたい。ちょっとまってね」
ななみちゃんは自分のピンクのデイバックから、
手帳をとりだした。
「あ、やはりそうだよ、これは黄金の夜明け教団の紋章と同じものだね。」
そのときカチョーの携帯が鳴った。
続く
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by caymmi1 | 2009-09-24 10:40 | お話、小説

秋刀魚寿司

仙台の空はすっかり高くなり、
日々秋も深まってきました。
今日はなにを食べようか?
そうだ、秋刀魚だ。でも塩焼きではありきたりだなあ。
で、寿司を作ることにしました。
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秋刀魚を三枚に開き、塩をし昆布を入れた酢に浸けます。
2〜3時間したら秋刀魚を引き上げ、骨をとり、皮をひき、
身を削ぎきりにします。
身を浸けた酢をご飯に混ぜ、ごまを振り、すし飯を作ります。
プラスチックの容器にラップをして、切った秋刀魚の身を
並べます。
その上からすし飯を入れ軽く押さえます。
冷蔵庫に入れ、1時間ほど味をなじませます。
容器をひっくり返して皿にとりますが、その際に包丁で切れ目
をいれておくと便利です。
皆様もお試しあれ。
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by caymmi1 | 2009-09-20 23:15 | 日々のおかず、料理

物理学者のスタニスラフ・スクラヴァチェフスキー(スタさん)と
辰次さん一行はコースケと満仲さんのもとに到着した。
「ただいまかえりやした。ええこの通り学者さんと、カラスの清十郎さんをおつれしやした。」
「おお、辰っあん、ご苦労じゃったの。」と満仲さん。
スタさんがあいさつをした。
「はじめまして、わてはスタニスラフ・スクラヴァチェフスキーと申します。あ、スタさんで結構だす。」
「これはこれは、わしは満仲と申します。よくぞ参られた。」
と満仲さんがねぎらい、そしていままでの経緯をスタさんに説明した。
突然、コースケの携帯が鳴った。カチョーからだった。
「あ、もしもしコーちゃん?今、良い?」
「うん、大丈夫だけど。」
「珠子さんのことなんだけど、ちょっと話がしたいの。」
「うん、よいけど珠子さんはそっちにいるんでしょ?」
「そうなんだけど、ちょっと不思議なことがあって、もし良ければ、
コーちゃんだけでも家へきてくれないかなあ?」
「うんわかった、すぐ行くよ。」
コースケは満仲さんにカチョーのもとへ行くことを告げ、
トンコと一緒にカチョーの家へ向かった。

カチョーのマンションはすぐにわかった。
部屋はきれいに片付き、玄関には小さなリトグラフの静物画が
あった。
「ごめんなさいね、コースケくん。呼び出したりして。コーヒー飲む?」
「ありがとう。頂きます。」
とカチョーは襟付きの白いブラウスに細身のジーンズ姿でキッチンに立った。
ほどなくマグカップに入ったコーヒーがテーブルに運ばれてきた。
「ところで、不思議なことってなにかあったの?」
「うん、珠子さんがこちらへついてから彼女とおしゃべりしてたんだけど、私がテーブルにだしておいたネックレスをみたとたん、おかしくなっちゃってなにかうわごとをしゃべりだしたの。」
「うわごと?」
「そうなのよ。自分は本当は『明智 玉』だっていうのよ。」
「あけち?」
「ええとそうそう父は惟任日向守光秀だっていうのよ。」
「ふうん、これは明日ななちゃんに聞いてみた方が良いね。」
「そうよね。ところで彼女が見て変になったのはこれよ。」
とカチョーが持ってみせてくれたのは十字架にバラが巻き付いた
アクセサリーだった。
「うーん謎だなあ。これもななちゃんに見せたほうが良いね。」
「ところですごく良い部屋だね。玄関にかざってある絵も良いし。」
「あら、コースケ君って趣味がいいのね。あれ長谷川潔のリトよ。」
「いや作者はわからないけど、好きな絵だよ。あ、そろそろ戻らないと。コーヒーおいしかったよ。」
「どういたしまして。じゃあ明日ね。」
カチョーはコースケに笑顔を向けた。
コースケは満仲さんのところへ戻った。
続く
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by caymmi1 | 2009-09-19 19:42 | お話、小説

秋はクラシック?

えー皆様、僕はこの夏はサンバ漬けでした。
おまけに引っ越しも手伝ってか、
ブラジル系やジャズ系の音楽は少し食傷ぎみになってしまいました。
パレードはあと東京の武蔵野市は武蔵境でのパレードがあり、
年内はあと来年の浅草サンバの予選会があります。
これを大太鼓をかついでみちのくから出かけていくわけですから、
もうなにをかいわんやなんです。ははは。
さて、秋はやはりクラシック!となんの脈絡もなく言い切ってしまう訳です。
「のだめ」最新刊に登場した「ショパン ピアノ協奏曲第一番を
いったい誰の演奏が良いのだろう?と思いまして、
Youtubeとかニコ動とかさがしたんですが、
やはりこれです。


そう、スタニスラフ・ブーニンです。なんでも今年のショパンコンクールで優勝した辻井さんが、
一番好みだというブーニンです。指揮は外山雄三さんです。

ほかにもマルタ・アレグリッチとシャルル・デュトワさんのもの、エフゲニー・キーシンのものも
聴きましたがいまひとつピンときませんでした。
そこで、あ、と思いましたね。
そうサンソン・フランソワはないかな?
と探したんですが残念ながらありませんでした。
ですが2番はあったんです。
まあついでなので、貼付けておきます。



サンソン・フランソワの演奏が僕には一番しっくり来るような気がします。
クラシックを聴いて、少しリセットして次のパレードにそなえようと思います。
頑張るぞーおぢさんは!
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by caymmi1 | 2009-09-14 17:16 | 音楽一般

お久しぶりです

えーみなさま大変お久しぶりです。
すっかり更新が遅くなってしまいました。
なぜにこんなに遅くなってしまったのかというと、
仕事の関係で引っ越してしまったからなんです。
報告が事後になってしまい、
大変申し訳ありません。
一応仙台に戻りましたが、
今後はまたどこに行くか流動的なんです。
決まったらまたお知らせします。
さてさて、少ししたら「トンコ〜」を再開しますが、
それが終わったら、なんと自分でも気恥ずかしいのですが、
ある女性をモデルにした小説を書きたいと思います。
その方からはOKを頂きました。
今回はたぶん恋愛小説っぽくなるかな?
おふざけは今回はしません。
サンプルをだしてOKを頂いてからになりますので、
少し時間はかかります。
よろしくお願いします。
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by caymmi1 | 2009-09-11 08:07 | 雑感

ブラジル音楽中心の雑感
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