トロピカリア(トロピカリスモ)について

ブラジルでは、ボッサノーヴァは60年代初めまで全盛でしたが、
しだいに時代と合わなくなってきました。
ブラジルは長期軍政の時代に入り、
ナラ・レオンなどは、ボッサノーヴァに背を向け始めます。
そんな中、バイーア出身のアーティストである4人が活躍を始めます。

カエターノ・ヴェローゾ(1942〜)
バイーア州サントアマーロ市生まれ。少年の頃よりルイス・ゴンザーカ、
ドリヴァル・カイーミに影響を受け大学時代から作曲を始める。

マリア・ベターニャ・ヴェローゾ(1947〜)
カエターノの妹。少女時代より兄と歌っていました。

ジルベルト・ジル(1942〜)
大学で商業を学び、卒業後サラリーマンをしていたが、1964年以降、音楽活動
を始める。

ガル・コスタ(1945〜)
本名Maria da Graca Costa Penna Burgos 1964年からヴェローゾ兄弟やジルと一緒に本格的に音楽活動をはじめるが、当初はジョアン・ジルベルトに影響され、ボッサノーヴァを歌っていました。

この4人が中心となったブラジルにおける音楽シーンをトロピカリスモあるいは
トロピカリアといいます。
一部の本には、トロピカリアはロックの要素を取り入れたブラジルのポピュラー音楽
だという論調がありますが、それは正しくないと僕は思っています。
理由は続編で述べます。
ともあれこのバイーア出身者が与えた影響は大きく、
音楽シーンはリオからサンパウロに軸足を移していきます。
その理由は、当時サンパウロはテレビレコルド、テレビエクセルシオールという
二つの歌謡祭があったことです。
この歌謡祭での成功がレコードの売り上げに影響を与えていました。
1967年テレビレコルドの歌謡祭でジルベルト・ジルが第二位、カエターノが
4位に入賞しました。
この年を境にブラジルのポピュラー音楽はバイーアの4人が引っ張って
行くことになります。
続く


ガルとカエターノの初期のアルバム。この頃はボッサノーヴァ色が強かった。

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by caymmi1 | 2007-01-04 10:02 | ブラジル音楽

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