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ブラジル通史 8 ポルトガルの危機とリオ遷都

久しぶりにブラジル通史です。

19世紀ヨーロッパではナポレオンが勢力を伸ばし、ポルトガルに対しイギリス船の入港禁止、対英宣戦布告、ポルトガルのフランス軍編入を要求しました。もはや英国無しでは立ち行かなくなっていたポルトガル王室は英国艦隊の護衛のもとリオ・デ・ジャネイロに遷都します。時に1807年でした。今日のブラジル人のポルトガルに対する優越意識はおそらくこのことが原因なのでしょう。
ところで英国はブラジルに対し通商条約を結び、英国の商品の関税をポルトガル商品の1%低い15%に設定します。これによりブラジルは英国の商品で満たされ、ポルトガルのブラジル支配は事実上終わりになります。1815年ナポレオンは敗北し、ウィーン条約によりヨーロッパはフランス革命以前の状態に戻りましたが、ブラジルは「ポルトガル・ブラジル・アルガルヴェ連合王国」になりブラジルは独立国になりました。


ブラジル初代皇帝ペドロ1世


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その後ブラジルは帝国になり、ペドロ1世が即位します。

by caymmi1 | 2006-09-06 21:31 | 歴史  

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